肝性脳症

肝性脳症とは

肝性脳症とはあまり聞きなれない病気です。
でも、重度になると死亡率が80%にも登るという怖い病気でもあります。
いずれにしても、早期発見、早期治療が改善への近道です。

 

肝性脳症になると血中のアンモニア濃度が上がります。
脳の機能が低下しますから、日常的にできることができなくなったり、人格が変化し、暴言を吐いたりするようになります。
お金を捨ててしまう、突然走り出すなどの異常行動も見られるようになります。
特徴的なのが羽ばたき振戦とよばれる症状で、まっすぐ腕をのばし、掌を反り返すと掌がパタンパタンと動いてしまう症状です。
突然暴れだしたり、幻聴や幻覚、幻視などの症状が現れることもあります。
認知症と症状が似ているため、特に高齢者の場合は間違われやすく、発見や治療が遅くなることが懸念されますから気を付けましょう。
悪化すると最終的には昏睡状態になり、この状態になると治療は大変困難になります。

肝性脳症の原因

肝性脳症は、肝硬変などの肝臓疾患により、肝臓の機能が低下し、アンモニアなどの有害物質が分解されずに血液中に戻ることが原因です。
血液は体中をめぐっていますから、やがて脳に到達し、脳の機能を低下させます。
特に分子量が小さいアンモニアは血液脳幹門という血液が脳へ入り込む時の濾過紙のような役割をしてくれる場所を通過してしまいます。
有害な物質が脳に入り込むのですから、精神疾患のような症状が出るというわけです。
原因の全貌は明らかになっていませんが、肝性脳症の患者はアミノ酸の濃度に著しい変化が見られることからアミノ酸との関連性も示唆されています。
タンパク質の過剰摂取や薬物の過剰投与も原因の可能性があるとみられています。

肝性脳症の治療方法

原因があるのなら原因を取り除けば治るのではと考えられます。
初期の治療ではアンモニアを発生させる便を体外に排出するための下剤や細菌を抑えるための抗生剤、アミノ酸バランスを整えるための栄養剤の投与があります。
タンパク質の摂り過ぎで発症する場合もあると考えられ、低タンパク質の食事を摂るという治療法もあります。
ラクツロールというアンモニアの吸収を抑える薬も使われることがあります。
近年はカルチニン製剤の投与が有効という報告がなされ、実際に投与された例もあるそうです。

 

最近はカルチニンのサプリも販売され、脂肪を燃焼してくれると言われることからダイエットに取り入れる女性も多いようです。
食品では羊肉に多く含まれています。